就労者1割、100万円以上減収 例年より多く使った「掃除・リフォーム費」が首位に 新春初売り予算額は縮小か “お金の使い方”に関するアンケート調査

 

今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、外出自粛や在宅勤務などの「新しい生活様式」が定着した1年となりました。これに伴い、収入や支出においても例年との変化があったはずです。

そこで、「お金の使い方」に関して今年1年間でどのような変化があったのか?来年はどうなると思うか?について、世間の声を集めました。

 

■調査結果概要

  • 2020年の収入は、35%が「減った」と回答。うち、約3割が「100万円以上」減
  • 消費金額については「例年より使った」と「例年より使わなかった」がほぼ拮抗
  • お金を「使わなかった」人よりも「使った」人の方が、例年との金額差は大きい結果に
  • 例年よりお金を使ったのは、「掃除・リフォーム費」と「食費」
  • 例年よりお金を使わなかったのは、「旅費・交通費」「趣味・娯楽費」「衣服代」
  • 新春初売りは、買わない人の増加と予算減額傾向
  • 3割が来年も「例年よりお金を使わない」と予測

■調査結果

調査1:(就労中の人)今年、収入面で変化はありましたか?

就労形態別で見たところ、「増えた」の割合が最も多かったのは「契約・嘱託社員」で、反対に「減った」の割合が最も多かったのは「自由業・自営業」、続いて「会社役員・経営者」となりました。

収入が「増えた」または「減った」と回答した人に対し、年間でいくら変動があったのかを聞いたところ、「増えた」と答えた人で最も多かったのは「10万円以上30万円未満」(26.1%)、「減った」と答えた人は「100万円以上」(27.6%)でした。就労者の約1割が今年「100万円以上」の減収と回答しており、苦しい1年になった人も多かったようです。

収入が「増えた」と回答した人については、新型コロナの影響を受けることなく順調に昇進したといったものや、新型コロナによって業績が良くなり賞与が増えた、新型コロナ特別手当が出たなどの理由が見られました。また、在宅勤務となったことで、今までの通勤時間を副業に充てた人もいたようです。

「減った」と回答した人の多くは、業績悪化に伴う賞与の減額・カットや感染拡大防止のための働き方改革に伴う残業代カットを挙げていました。

●収入が「増えた」と回答した人の理由(カッコ内の金額は「例年より増えた収入額」)

  • 在宅勤務になり残業が増えたから。(40代女性/正規社員・職員/10万円以上30万円未満)
  • コロナ禍での接客販売勤務に対しての特別給与。(50代女性/正規社員・職員/10万円未満)
  • 同業他社の廃業による特需。(40代男性/正規社員・職員/100万円以上)
  • ネットでの副業を開始したため。(30代女性/派遣社員/100万円以上)
  • 医療・研究機器を取り扱う会社でボーナスが増えた。(20代女性/正規社員・職員/10万円以上30万円未満)

●収入が「減った」と回答した人の理由(カッコ内の金額は「例年より減った収入額」)

  • コロナ感染拡大による仕事の減少。(40代男性/自営業・自由業/100万円以上)
  • 雇い止めに遭ったため。(30代女性/離職中/100万円以上)
  • 働き方改革による残業の抑制に加えてコロナ感染予防に付随する業務が増えた。(50代男性/契約・嘱託社員/30万円以上50万円未満)
  • 私は歯科衛生士なのですが、虫歯の治療は来院されるのですが、メンテナンスが激減しました。4.5月に休業期間があったりで、ボーナスカットも痛かったです。(40代女性/正規社員・職員/30万円以上50万円未満)

調査2:今年のお金の使い方は例年と比べてどうでしたか?

34.9%の人が「収入が減った」と回答したにも関わらず、「意図して例年より使わなかった」と回答したのは20.7%に留まりました。反対に、「収入が増えた」(13.0%)を超える16.1%の人が「意図して例年より使った」と回答しました。

「意図して例年より使った」と回答した人の理由としては大きく3つあり、「リフォームや在宅勤務のための設備投資」と「外出自粛によるストレスを発散させるための買い物」、「Go Toキャンペーンの利用」でした。新しい生活様式の導入やストレスの発散にはお金が必要だったようです。

また、「意図して使わなかった」と回答した人は、収入が減って控えた人もいる一方で、収入は減らなかったにもかかわらず「先行きが見えない事による不安」によって節約をした人もみられました。

例年よりお金を「使った」あるいは「使わなかった」と回答した人に対し、年間どのくらい削減した・多く使ったかを聞いたところ、「使った」人「使わなかった」人共に最も割合が多かったのは「10万円以上30万円未満」(使った:27.4%、使わなかった:36.8%)でしたが、「使わなかった」人は次に「10万円未満」(23.0%)が入った一方で、「使った」人は「100万円以上」(18.1%)が入りました。

お金を使わなかった人の過半数は「30万円未満」の減額だった一方で、お金を使った人の約4割が「50万円以上」の増額という結果になり、思い切って大金を使った人がいる一方で、削減した人の多くはそこまでの削減にはならなかったようです。

●「意図して例年より使った」人の理由(カッコ内の金額は「例年より使った額」)

  • リフォームにお金を使った。(60代女性/正規社員・職員/100万円以上)
  • コロナの影響でネット通販などに頼ることが多くなったため。(30代女性/自営業・自由業/50万円以上70万円未満)
  • 家での仕事をしやすくした。(40代女性/自営業・自由業/50万円以上70万円未満)
  • ストレスが溜まり買い物が多くなった。(30代女性/正規社員・職員/10万円以上30万円未満)
  • 少しでもお金を回すため、GoToトラベルやGoToイートを積極的に使用。(50代男性/正規社員・職員/10万円以上30万円未満)

●「意図して例年より使わなかった」人の理由(カッコ内の金額は「例年より削減した額」)

  • コロナ禍の影響で旅行、外食の機会が減ったため。(60代男性/正規社員・職員/30万円以上50万円未満)
  • 収入が減ったのに昨年と同じ贅沢はできない。(40代女性/パート・アルバイト/10万円以上30万円未満)
  • コロナ禍において例年よりお金を使うことに危機感を持ったから。(30代男性/正規社員・職員/10万円以上30万円未満)
  • 今年は大丈夫でも、いずれ収入が減ると思っているから。(50代女性/正規社員・職員/10万円未満)

調査3:以下の項目について今年のお金の使い方はどうでしたか?

「例年よりお金を使った」と回答した割合が最も多かった項目は「掃除・リフォーム費」(40.0%)となり、僅差で「食事」(36.5%)が続きました。「くらしのマーケット」においても「和室から洋室」へのリフォーム予約件数が新型コロナ感染拡大前と後で2.8倍に増えるなど、在宅時間増加や在宅勤務に伴うリフォーム需要の増加がみられます。また、「食事」に関しては外出できない分、豪華な食材やお取り寄せを自宅で楽しむ人が増えたことがうかがえます。

反対に「例年よりお金を使わなかった」と回答した割合が最も多かったのは「旅費・交通費」(61.7%)、続いて「趣味・娯楽費」(48.3%)、「衣服代」(43.8%)となりました。

調査4:例年と来年の初売り予算を教えてください。

来年、初売りを「買わない」と答えた人は59.8%となり、例年よりも5.7ポイント上昇しました。また、金額に関しても例年より割合が大きくなったのは「10,000円未満」のみで、初売り予算は総じて減額傾向であることがうかがえました。

調査5:来年のお金の使い方はどうなると思いますか?

今年「例年よりもお金を使わなかった」と回答したのは34.2%でしたが、来年に対しても今年とほぼ同率の30.5%が「例年より使わない」と予測しており、引き続き厳しい目を向けている人が多いことが分かりました。

今年は「例年よりもお金を使った」人が31.2%いたのにもかかわらず、来年は「例年よりも使う」と答えた人は1割を下回っており、先行きの不透明さがより一層世間の財布の口を締めているようです。

■調査概要

調査タイトル :「お金の使い方」に関するアンケート調査
調査対象 :「くらしのマーケット」会員の865名
調査期間 :2020年12月4日~12月13日
調査方法 :インターネット調査
調査主体 :みんなのマーケット株式会社