卒業式 “人数制限” で開催が7割 多数が「母親のみ参加」、コロナで父親出る幕なく

卒業式・入学式シーズンが目前に迫ってきました。新型コロナウイルスの感染拡大による長期休校や行事の中止など、異例の事態が続いた2020年度。現在も10都府県に緊急事態宣言が発出される中で、式典の縮小・中止を余儀なくされた学校も少なくありません。

くらしのマーケットは、会員472名に対しアンケートを実施。今春の卒業式・入学式の開催やコロナ禍の学校生活について、調査を行いました。

 

■調査結果概要

  • 9割以上が「中止になった行事あり」
    「授業参観」「文化祭」など学生+αの出入りがある行事が上位に
  • 今年の卒業式は約7割が「人数制限をして開催」
  • 「卒業式・入学式の参加人数が1名に限られた時に誰が参加するか?」という問いに対しては「母親」が8割超
    「子供が母親を望んでいる」「学校行事は母親が参加してきた」などの理由が
  • 一緒に撮りたいのは親だけじゃない!子どもにとっても良い思い出に
    写真を一緒に撮って良かった/撮れば良かったと思う人として「母親」は52.8%、「父親」は45.3%が選んだ

 

■調査結果

調査1:新型コロナの影響によって中止になった学校行事は何ですか?

一人当たりの平均回答数は4つ。93.5%が少なくとも1つは中止になった行事があったと回答し、多くの学生が我慢の一年を過ごしたことがうかがえました。

中止になった行事として最も多かったのは「授業参観」(60.0%)、続いて「文化祭」(45.5%)、「発表会・鑑賞会」(44.0%)が続き、学生以外の人の出入りが見込まれる行事が上位に並びました。親にとっても子供の成長を見る機会が失われた残念な一年になったようです。

 

調査2:今年の卒業式・入学式はどのように開催される予定ですか?

卒業式・入学式共に最も多かったのは「人数制限をしての開催」(卒業式:67.5%、入学式:54.5%)でした。「時間短縮での開催」も卒業式:28.5%、入学式:24.0%となっており、開催はするものの、一部制限を伴う学校が多いようです。学校で十分な記念撮影ができないなど、様々な弊害が生まれることが予想されます。

また、入学式については28.0%が「未定」と回答するなど、学校側も対応に苦慮していることがうかがえました。

 

調査3:もしも子供の卒業式・入学式で保護者の参加人数が1名に制限された時、誰が参加します(したと思います)か?

調査2によると、今年の卒業式・入学式では、多くの学校が「人数制限」を行うことが分かりました。

そこで、保護者が1名のみ 参加可能とされた場合に誰が行くかを聞いたところ、8割以上が「母親」と回答。理由には「子供が母親に来て欲しい」「母親の方が参加を所望している」といった回答が多く、母子の相思相愛の間に入れない父親の悲しい立ち位置が露見されました。

また、「学校行事に関わってきたのは母親」「先生や同級生の親にお礼を言いたい」などの理由で母親を挙げる人もおり、子育てには積極的でも、学校行事や学校内の交流にまで参加できている父親は依然として少ないことがうかがえました。

●「母親」と答えた人の理由

  • 子供が母親を望むから。(30代・男性)
  • 子供たちとの親密さを考えたらそうなる。(50代・男性)
  • PTAや部活の保護者会等、学校に関わってきたのは自分だから。(50代・女性)
  • 子供のお世話になった、先生方やお友達のお母様にお礼を言いたいので。(50代・女性)
  • 母親のほうが子に対する思い入れが強いと思うため。(40代・男性)
  • 母親の方が子どもと一緒にいる時間が多いので、父親である自分は遠慮したい。(40代・男性)

●「父親」と答えた人の理由

  • 子供が高校球児だったため、父親の思いが強い。(40代・女性)
  • いつもの授業参観などは母親がほとんど参加しており、父親の参加が少ないから。(50代・女性)

 

調査4:子供の卒業式や入学式で主に撮影を担当したのは誰ですか?

過半数が「母親」と回答し、「父親」は15ポイント差の39.1%となりました。

「撮影が上手い方が撮っている」「父親は仕事で参加できていない」といった理由が多く見受けられた一方で、「父親は子供を探し出せない」「子供を生で見たいから(父親が撮影する)」「父親が気が利かないから(母親が撮影する)」などの意見も散見されました。

「母親」「父親」で全体の93.5%を占めており、家族全員で写真に写る機会は卒業式・入学式においては少ないようです。

●「母親」と回答した人の理由

  • 大勢の人の中で自分の子供をすぐに探し出せるのが自分だから。(40代・女性)
  • 自分で撮影したものを残しておきたいから。(40代・女性)
  • 配偶者はマメじゃない。(40代・女性)
  • 旦那さんは出席はしていましたが、やってくれなかった。(40代・女性)

●「父親」と回答した人の理由

  • 一眼レフで撮る。他の人に触られたくない。(40代・男性)
  • 撮影をすると自分の目でしっかり見届けることができないし、子供と視線も合わないから。(40代・女性) 
  • 妻にはリアルタイムで見てもらいたいから。(50代・男性)

 

調査5:自身の卒業式を振り返って、同級生以外で写真を一緒に撮って良かった / 撮っておけば良かったと思う人は誰ですか?

卒業式では、同級生との写真撮影は当たり前のように行われますが、他の人たちとの撮影はうっかり忘れてしまったり、気恥ずかしくてできなかったりすることもあります。

そこで、同級生以外に一緒に撮影をして良かった、あるいは撮影をしないで後悔した人を聞いたところ、最も多かったのが「母親」(52.8%)、7ポイント差で「父親」(45.3%)が続きました。

また、「祖父母」(20.1%)や「兄弟姉妹」(16.5%)も一定の割合が回答しました。その時は気恥ずかしさもあるかもしれませんが、親だけでなく子どもにとっても家族写真は大切な思い出になるようです。理由の中には「亡くなってしまってから一緒の写真が少ないことに気づいた」という後悔の声も多く聞かれました。

●選んだ理由

  • (母親・父親を選択)撮ってもらってばかりで親との写真がなかったから。(30代・女性)
  • (母親・父親・兄弟姉妹を選択)親の老後に一緒に見たい。(40代・女性)
  • (祖父母・母親・父親・兄弟姉妹を選択)私の写真ばかりで両親など身内の写真が少なく、もっとあると良かったなと思います。(40代・女性)
  • (祖父母・父親・母親を選択)祖父母は、亡くなってしまってから「撮っておけば良かった」と後悔しています。両親も今は存命ですが、同じ理由で後悔しそうです。
  • (先生を選択)先生方にはもう二度と会えないかも知れないし、だんだん記憶が薄れてしまうので、記念に残しておきたかったです。

 

調査概要

調査タイトル :「卒業式・入学式」に関するアンケート調査
調査対象 :「くらしのマーケット」会員の472名
調査期間 :2021年2月9日~2月14日
調査方法 :インターネット調査
調査主体 :みんなのマーケット株式会社