目次
1)下請け業者の現状
2)元請けのメリット・デメリット
3)下請けのメリット・デメリット
4)元請けの仕事を増やすならくらしのマーケットがおすすめ!
1)下請け業者の現状
下請け業者の現状としては、余裕がなく将来に不安を覚えている業者も少なくありません。そこで、今回お伝えする下請け業者の現状を把握し、下請け脱却を目指すことをおすすめします。
1-1)単価が安い
1番の問題は、下請けの仕事の単価が安いことにあります。元請けが一番利益率が高く、下請けになるにつれて利益率が低くなります。構造が変わらない限り現状のままです。
下請けは、仕事の利用を増やしても単価自体が安いので、現状から脱却することが難しいだけでなく、作業内容によっては手間がかかる場合が多く、疲弊してしまうのが現状です。
1-2)元請けに依存している
多くの下請け業者は元請けに依存しており、元請けからの発注がなくなったり、倒産したりした場合、下請けも倒産する確率が高いです。
今仕事があって安定している下請け業者も、いつ元請けからの仕事がなくなるのかわからないので、元請けへの依存を少しずつ減らし、直接仕事を取る必要があります。
2)元請けのメリット・デメリット
元請けのメリットとデメリットは以下の通りです。
【メリット】
- 固定費を抑えられる
- 自由に価格を設定できる
- 作業効率が上がる
- 自社の力以上の依頼を受けられる
【デメリット】
- 責任が大きい
それぞれ一つずつ解説していきます。
元請けのメリット①:固定費を抑えられる
元請けは、人件費や必要な設備の維持費などの固定費をカットすることができます。
仕事によって必要な人手や設備は異なりますが、仕事内容に沿った下請けに的確に発注することで、元請けが人件費などの固定費にお金をかける必要がないからです。
固定費で浮いたお金を営業や企画、技術費に投資することもできます。
元請けのメリット②:自由に価格を設定できる
元請けの仕事の価格は、言い値で決まることが多いので、元請けが自由に価格を設定することができます。
下請けは、元請けから提示された価格を変更することが難しいので、元請けだけのメリットです。
また、依頼主から低い価格を提示された場合でも、下請けへ安い価格で依頼することで、利益をあげることができます。
元請けのメリット③:作業効率が上がる
元請けは、自社のスケジュールに沿った作業スケジュールを設定できるので、下請けと比較して作業効率が格段に上がります。
下請け業者は、元請けから指定されたスケジュールに沿って動く必要があり、無理な指示をされることも多くあります。
元請けのメリット④:自社の力以上の依頼を受けられる
元請けが仕事を受ける時、自社では受けられないような仕事内容でも、下請けに上手く発注することで受けることができます。
自社の得意な部分は自社で行い、その他下請けの力が必要な部分は下請けに任せることで、自社の力以上の仕事も受けることができるので、高い利益を出すことができます。
元請けのデメリット①:責任が大きい
元請けは、受けた仕事で起こる全てのミスや事故の全責任を負います。
仕事中の労災保険は、元請けが下請けの分も一括で加入し、事故などが発生した場合は、元請けの労災保険で保証されます。
そのため、自社だけでなく下請けと仕事の連携を密に取ったり、安全確保をしたりと、把握しておくべきことが多くあります。
3)下請けのメリット・デメリット
下請けのメリットとデメリットは以下の通りです。
【メリット】
- 営業や開発に費用がかからない
- 取引条件の交渉などの雑務がない
【デメリット】
- 価格や取引条件の変更が難しい
- 元請けの売り上げや業績の影響を受ける
- 突然仕事がなくなる場合がある
- 人材の確保が難しい
詳しく確認していきましょう。
下請けのメリット①:営業や開発に費用がかからない
下請けは、営業をしなくても元請けから一定量の仕事をもらうことができます。さらに、元請けは豊富な資金を企画や技術開発に投資しているので、下請けがそれらを行う必要がありません。
元請けでは営業をしないと仕事を受けることができませんが、下請けは元請けへ営業活動をする以外に、独自で営業をする必要がないのはかなりのメリットです。
下請けのメリット②:取引条件の交渉などの雑務がない
元請けは、依頼主からの取引条件の交渉や書類作成など、面倒な雑務を行う必要があります。
反対に、下請けは面倒な雑務をしなくても仕事を受けることができるので、作業以外のことは元請けに任せ、作業に専念できます。
下請けのデメリット①:価格や取引条件の変更が難しい
下請けは、元請けから提示された価格や取引条件を変更することが難しいです。下手に交渉をしてしまうと、仕事の依頼がなくなることもあります。
元請けと下請けという立場を利用して、必要な経費が支払われないということもあります。この場合でも、下請けの立場だから請求すらできないこともあるようです。
元請けからの仕事がなくなった場合、元請けに依存している下請けは大打撃を受けてしまいますよね。なので、下請けは元請けから提示された内容で仕事を受けるしかないのが現状です。
下請けのデメリット②:元請けの売り上げや業績の影響を受ける
下請けは、元請けの売り上げや業績によって、自社の売り上げに影響を受けます。
元請けの業績が悪化することで、下請けに任せる仕事も減り、下請けの利益が減るという構図です。いきなり仕事が打ち切りになるというリスクもあります。
下請けが元請けに依存していなければ、このようなリスクは回避できるので、元請け以外に自社で取引先を確保していく必要があります。
下請けのデメリット③:突然仕事がなくなる場合がある
元請けは、毎回決まった下請けに仕事を依頼するとは限りません。なので、どれだけ元請けから評価されていたとしても、今まで依頼してくれていた元請けからの依頼が突然なくなるということもあります。
このような現状から、将来に不安を感じて退職する下請け業者の職員が多くいるのが現状です。
下請けのデメリット④:人材の確保が難しい
多くの人材は大手企業に集中する傾向にあるので、下請けの人材の確保が難しくなっています。特に、若者は都市部で働きたいという希望を持つ人が多いため、地方の中小企業に人材が集まりにくいのが現状です。
人材の確保ができないと、次世代の人材育成もできないという点は、下請け業界の問題点と言えます。
4)元請けの仕事を増やすならくらしのマーケットがおすすめ!
今回は元請けと下請けのメリット・デメリットを比較しました。
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