自粛生活でお家への不満、明るみに 家ナカ時間を快適にする人気アイテムとは?

現在住んでいる家に不満を持つ人が約6割に上ることが、くらしのマーケットが3月に行ったアンケート調査で明らかになりました。コロナ禍において在宅時間が増えた人ほど、「不満がある」と回答する割合が高くなることも分かりました。

3月は転勤や進学などで住まいを新たにする人が増える時期です。しばらく続くとみられる外出自粛生活をどのようにすれば快適に過ごせるのか。巣ごもり需要で人気が高まっている「家ナカアイテム」も合わせて調査しました。

 

■調査結果概要

  • 住んでいる家に不満がある人は約6割
    在宅時間が長くなった人ほど自宅に「不満がある」と回答する割合が高くなる結果に
  • 自宅の不満な部分TOP3は、「収納スペース」「汚れ」「間取り」
  • 「引越し」は23.6%、「リフォーム」は33.9%が「予定あり」または「検討中」と回答
  • 家ナカ時間において改善したい時間は、「リビングでくつろぐ時間」と「就寝時間」
    在宅時間の増加の影響か、「料理・家事をする時間」も3位に
  • 在宅時間を改善するために買った・買いたいものTOP3は、「ソファー」「収納グッズ」「寝具」

 

■調査結果

調査1:現在、住んでいる家に対する不満はありますか?

全体の56.4%が「不満がある」と回答。「不満はない」を20ポイント近く上回りました。

コロナ禍において在宅時間が長くなった人と変わらない・短くなった人で自宅への不満の有無を比較すると、自宅への不満が「ある」と回答した割合は、「家にいる時間が短くなった・変わらない」人が49.0%と半数を割りました。一方で「家にいる時間が長くなった」と回答した人は10ポイント以上高い60.5%となりました。在宅時間の増加に伴い、自宅への不満が高まる傾向がみられます。

 

調査2:(自宅に不満がある人)どの部分が不満ですか?

1位は「収納スペース」(42.7%)、続いて「汚れ」(37.9%)、「間取り」(35.2%)となりました。具体的なコメントには、「収納スペース」や「汚れ」についてはコロナ禍において発生したというよりも、元々不満を抱えていたものが在宅時間の増加でより目立ち始めたようでした。一方、「間取り」や「防音性」「日当たり」については、在宅勤務や在宅時間の増加に伴い、不満な点として顕在化した人もいたようです。

「その他」の部分では、「在宅時間が長くなったのでペットを飼いたいが、飼育不可だった」「自動車や人通りが気になる」などの回答が見られました。

●具体的な不満点(一部抜粋)

  • 在宅の仕事部屋がない。
  • 和室をフローリングにしたい。
  • 無機質なプリント合板や安っぽい壁紙をなんとかしたい。
  • 家を建てるときに収納場所を多くしたのに、貧乏性なので物が増えて困っている。
  • 間仕切りが多すぎて、部屋が狭くなっている。
  • 1階の日当たりが悪いので寒い。
  • 隣家との距離が近いため、思ったよりも生活音が気になる。
  • 孫が3歳半なんですが、コロナ禍で外出ができないので部屋で走りまわっていたら、下階の住人が何度か『うるさい』と言ってきました。一番孫が可哀想だし、20年以上住んでいるのに嫌な思いをしています。・在宅ワークで使っていなかった部屋で仕事をする必要があるが、エアコンをつけていない。ただし、緊急事態宣言が解除されれば使う頻度が減るのでエアコンをつけるか迷っている。

 

調査3:(自宅に不満がある人)現在、引越しまたはリフォームを考えていますか?

「引越し」は23.6%、「リフォーム」は33.9%の人が「予定している」あるいは「決まってはいないが検討している」と回答しました。「決まってはいないが検討している」の割合が高いことから、まず自分でできる範囲で改善をし、それでも不満が解消されなければ引越しやリフォームを検討したい人が多いことが推察されます。

 

調査4:家で過ごす時間のうち、改善したいと思う時間はどこですか?

改善したい時間として回答が多かったのは「リビングでくつろぐ時間」(30.6%)、「就寝時間」(20.0%)となりました。家ナカにおいてはくつろぎ・安らぎの時間を大切にしたいと考えている人が多いことが分かります。

また、3位の「料理・家事をする時間」については、男性は全体の8.5%しか選択しなかった一方、女性は25.6%もの人が選択。男女差が顕著に出ました。在宅時間増加の影響で家事の負担が増加した女性が多かったことがうかがえます。

 

調査5:在宅時間を改善するために買った・買いたいと思っているものはありますか?

買った・買いたいものとして選ばれた割合が最も高かったのは「ソファー」(20.3%)、その後に「収納グッズ」(18.3%)、「寝具」(15.7%)が続きました。体を休めたい、収納を増やしたいというニーズが見えます。また、「調理家電」(12.5%)や「食洗機」(6.7%)といった家事を助ける商品もランクインしています。

●買ったもの・買いたいものについて

  • 在宅作業中の腰痛・肩こり予防のためにパソコン用チェアを購入。
  • 在宅勤務になって部屋のあちこちが気になるようになってきた。自宅にいるからこそオンオフをちゃんと分けたいのでゆったりリラックスできる椅子またはソファが欲しい。
  • ホテルのようなベッドで寝たくて、寝具を買い替えた。
  • お茶する時間を充実させるためにお気に入りの椅子とテーブルを揃えてみたい。
  • 収納グッズを購入し、整理整頓をしてリビングをくつろぎやすくしたい。
  • 外食が減り、休日に自宅で食事するのが増えた。日頃作らない料理にチャレンジするため調理家電を色々試したい。
  • 冷凍食品を買いだめするから、冷凍庫の容量を大きくしたい。
  • 動く量が減ったので健康のために健康器具を買った。自宅での時間を気持ちよく過ごすために花を買うようになった。
  • 助成金で快適な仕事環境のために空気清浄機能つきのクーラーを購入した。リビングで過ごす時間が増えたのでテレビを買い替えた。

●ストレスや不満を軽減させるためにしたお部屋の工夫

  • シーリングライトを明るさや色を用途で変えられるタイプに変えて、夜はリラックスできるようにした。
  • リビングにハンモックをつけた。
  • エアコンを使う際、埃が舞うのがとてもストレスなので掃除がしやすいように床には物を置かずに、掃除機がスムーズにかけられるように工夫した。
  • 服をたたまなくて良いように下着以外はすべてハンガーにし、下着も箱に放り込むだけにした。
  • 収納のプロに来てもらって片付けた。
  • LDKが道路から近くてうるさかったので風呂とキッチンの場所を入れ替えて大掛かりなリノベーションをした。

 

■調査概要

調査タイトル :「部屋づくり」に関するアンケート調査
調査対象 :「くらしのマーケット」会員の585名
調査期間 :2021年3月4日~3月10日
調査方法 :インターネット調査
調査主体 :みんなのマーケット株式会社

<報道関係者お問い合せ先>
みんなのマーケット マーケティング本部
Email: marketing@curama.jp

 

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